「うつ病」を発症

潰瘍性大腸炎の症状が改善傾向にあるにも関わらず夜間に腹痛やトイレに起きる事が多くなり、寝付きも悪くなり充分な睡眠がとれていませんでした。

日中に仕事をしていても急に思考力や判断力が低下したり変な疲れが出たりし始め、また病状が悪化しているのかなと勝手に思い込んでいました。

友人と会った日に夜に寝る時も横になってから1~2時間は眠れない事、夜中に数回目が覚める事をなどを話しました。

その友人はとある病気を経験した事があり、その時の症状に似ているから早めに病院に行くように勧められましたが、まさかそんなはずは無いという軽い気持ちで行ってきました。



受診したのは心療内科、そこで診断された病名は「うつ病」でした。



言われてみれば趣味も全くやる気が無く外出する気力も無くなり、一時期テレビなどを見ていて感動的なシーンで泣くことが多かったのに最近は何を見ても無表情の状態が続いていました。

単なる寝不足や仕事の疲れだとばかり思っていたので「うつ病」だと言われた時にはショックでした。



「うつ病」は精神疾患とか心の病と言われますが、実際は脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリン等の量が減り、脳内の血流や代謝が低下する事で体や心の不調を起こす病気なのだそうです。

自分の場合は潰瘍性大腸炎の症状がなかなか改善しなかった事や仕事への影響・やりたい事がなかなか出来ないストレス等が蓄積し、発症に至ったのではないかとの見解でした。

普通の人が普通にできる事が潰瘍性大腸炎によって出来なくなる事が自身で思っていた以上に体と心への負担となっていたようです。



「うつ病」は自分の世代の感覚では心の弱い人がなるという考えの方が多い病気なので医師から病名を聞いた時には本当に最初はショックでしたが、現代社会では誰にでも起こりうる病気だから固定観念に囚われないように医師から諭されて少し落ち着きました。



ストレスでダウン

ストレスでダウン




大腸は免疫器官や脳に匹敵する程の神経細胞が存在しており、第2の脳と呼ばれる事もあるそうです。

潰瘍性大腸炎はその名の通り大腸の病気であるため、交感神経と副交感神経のバランスが崩れやすく自律神経のコントロールが乱れやすいのだそうです。

大腸の機能が低下すると少なからず脳にも影響し自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位となり常に活動や緊張・ストレスを感じている状態となり易く、副交感神経の働きが低下する事によってリラックス状態や体の回復や修復・睡眠が充分にとれない状態に陥りやすいそうです。

体調が回復傾向にあるからもう大丈夫と思って知らず知らずのうちに無理をしてしまったのがいけなかったのかも知れません。



体や心の不調は脳と腸の影響を受ける事を初めて知りました。

もっと体の事をキチンと知り、これからはさらに自分を大切にしようと思います。



うつ病を発症しやすい性格

うつ病を発症しやすい性格

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