薬の離脱症状を経験して怖かった

副腎皮質ステロイド剤や抗うつ剤などで薬物療法をされている方は、薬の説明時や処方時に勝手に量を増やしたり止めたりしないでくださいと説明を受けているかと思います。

自分の場合、ステロイド剤は最大処方量の半分を、抗うつ剤は処方できる最大量を使用しているため服薬のタイミングや量には気を付けていました。

心療内科の受診日に体調を崩してしまい予約の時間に行けなかった事から1週間後に再予約を取ったのですが、翌日から抗うつ剤の離脱症状が出始めました。






翌日の症状は軽く何となくソワソワした感じで落ち着きが無くなる程度でしたが、翌々日には一気に症状が悪化しました。

常に船酔いしているような目まいや立ちくらみが起き、体を動かす度に電気に感電したような痺れのような症状が現れ起きていても寝ていても気持ち悪い状態になりました。

最悪な事に、この日は大学病院の予約が入っていたため電車に乗って移動しなければいけませんでした。

電車の中で倒れたらどうしよう、立ちくらみで線路に落ちたらどうしようなど不安な気持ちしかありませんでしたが、気を強く持って何とか大学病院に行きました。



大学病院の診察が終わったと同時にお世話になっている心療内科へ電話をし状況を説明して時間外診療で診てもらえる事になりました。

フラフラになりながら心療内科へ行き診察を受け、抗うつ剤の離脱症状である事を確認してもらい、いつもと同じ薬を処方して頂きました。

夕方前に薬を服用し、日付が変わる頃までには何とか症状が落ち着きました。

体調を崩してしまい病院へ行けなかった自分が悪いのですが、薬の離脱症状ってこんなに気持ち悪くてツラいものなのかと経験して初めて知りました。

一度経験したら二度と経験したくない恐怖感すら感じます。



抗うつ剤の半減期




薬を切らしてしまい急に服薬を止めた事による環境の変化に体がついていけない状態が離脱症状です。

処方薬以外にも麻薬などにも離脱症状や禁断症状と言うものがあります。

急に薬物を断った時に現れるのが禁断症状、薬物の血中濃度が急速に低下するのが離脱症状ですが、処方薬でも離脱症状が起きると本当に怖い思いをします。

麻薬などの離脱症状や禁断症状の苦しさに耐えかねて自殺する人がいるという話は聞いた事がありますが、何となく分かる気がします。

処方薬でさえ二度と経験したくない苦しさや恐怖感が起きると知ったからです。



どんな薬でも用法と用量を守って服薬・使用しないといけないと改めて感じました。

ステロイド剤と抗うつ剤は離脱症状が起きやすい薬ですので、医師の説明通りに服用・使用してくださいね。

想像すらしなかった苦しさが自分の身に起きるだけですから。
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