バッティングセンターやゲームセンターなどの遊び場、酒屋さんや駄菓子屋さんの店先や店内には特に瓶入り飲料が多く、瓶コーラは子供の頃によく飲んだ想い出があります。
飲んだ後の瓶は、遊び場などでは自動販売機の横に回収用のケースが置いてあるのでそこに返却し、お店の自動販売機や店内で購入したものはお店に持って行くと瓶代として10円を返してくれたものです。
瓶入り飲料は缶入り飲料の進化やペットボトルの誕生により急速に姿を消し、飲食店でたまに扱っているお店があるくらいにまで激減していましたが、ここ数年また瓶コーラの自販機がショッピングセンター内に設置される機会も増えてきました。
つい最近ですが瓶ビールや樽入りビールが値上げされたように、瓶コーラはコカ・コーラ社の方が配達後に回収しに行かなければならなかったため、物流コストや瓶を洗浄・殺菌して再利用するコストもかかり、ペットボトルが主流になってからは飲食店向けにしか販売されないようになってしまいました。
それでも再登場しているのは熱狂的なファンがいたからでしょうか。
通常の瓶コーラは190ml入りでしたが、後にケースでの回収を行なわないディスポーザブル(使い捨て)のダルマ瓶と呼ばれる形の瓶コーラが出た時は300ml入りでした。それが後に缶入りの200mlと350mlの製品へと変わっていきました。
昔コカ・コーラの記事か何かで見た事があるのですが、容器の耐圧性の関係で瓶コーラは一番炭酸の量が多く次いで缶入り最も炭酸の量が少ないのがペットボトル製品なのだそうです。
また瓶コーラは王冠で栓をしてあり飲み切るのが当たり前だったのに対し、ペットボトルはプラスチックキャップで冷蔵庫などでの保管もできる事から飲み切る前に炭酸が抜けてしまう事も多いそうです。
ホームサイズで金属キャップの1リットル瓶入りコーラもありましたが、冷蔵庫で保管する時は炭酸が抜けないように瓶を密閉する専用のキャップで蓋をして保管していた家庭が多かったように記憶しています。
瓶コーラは炭酸が多いためか今より刺激や酸味が強めで爽快な飲み心地でしたが、ペットボトルのコーラは甘くて刺激も少なめという印象があります。
特に最近の若い世代の方は瓶コーラを知らない飲んだ事が無いという方も多いと思います。
もし喫茶店や飲食店・ショッピングセンター内などで瓶コーラを見つけたらぜひ一度は飲んでみてください。いつもコンビニ等で買っているペットボトル入りのコーラとは違うとすぐ分かると思います。
昔のコカ・コーラのキャッチコピーは「さわやかテイスティ。I feel coke.」でしたが、爽やかさと味わいを1人でも多くの方に感じてみてもらいたいなと思います。
良いものは時代を超えて残してもらいたいですね!