今回受験したのは医療事務検定試験(日本医療事務協会主催)でしたが、出題範囲がマナー・学科・実技(外来/入院)と出題範囲が広く、医療事務系の資格では最高峰と言われている診療報酬請求事務能力認定試験(日本医療保険事務協会主催)に挑戦する前に受けておくと良い試験の1つとして話を聞いていたからです。
診療報酬請求事務能力認定試験はレセプトに特化した試験であるため、何の知識も無い方がいきなり資格取得に向けて勉強を始めても難しい試験でしかありません。まずは基礎的な内容を学んで基礎的な試験を受け合格してから挑もうと考えていましたが、無事に医療事務検定試験に合格できました。
自分はコールセンター業界で約3年IT業界で約11年のキャリアがありますが、医療業界の経験は全くありません。
収入の面で言えばIT業界で年収ベースで約470~720万円稼いでいましたが、病に倒れ過酷なIT業界の勤務状況では勤まらないと判断し今までの経験や自分の性格などを考えた上で医療業界へ転向する事を年頭に決めました。
今から医師を目指すには年齢が行き過ぎているし、難病を抱えながら看護師や介護士の仕事はキツイとの声を聞いていたので医療従事者として何を目指せるか最終的に絞り込んだ候補の中から社会福祉士を目指して動く事にしました。
ただ社会福祉士の資格は国家試験で合格率も低く難関であるため、通信教育などで福祉系の大学に通い勉強をしつつ医療機関で仕事をして現場に慣れるために医療事務系の仕事への転職を考えて行動を始めています。
とは言え、ご存知の方も多いと思いますが医療事務の資格は公的なものでは無く民間の団体が実施している試験でしか無いため、資格が無くても就職される方や仕事をされている方は多くいます。
ではなぜあえて試験を受けたのか?
医療機関に行って観察してみれば分かると思いますが、スタッフの皆さんはとても忙しく働いています。そんな中で一から教育をしている余裕のある病院や診療所は本当に少ないだろうなと感じたためです。業務を通してちょっとした時間に教える事はできるでしょうけど、一般企業のような研修や教育をしている暇などは無いのが現状だと感じます。
高齢化の波は容赦なく押し寄せてきているし、通院のみならず在宅医療や介護など医療機関に求められる事案も多くなってきている事から教育に費やす余裕も時間も確保するのが難しくなっていると思われます。
その証拠に求人を見てみれば経験者を求めている医療機関がとにかく多いのもそういった事情があるからでしょう。
何も知りません教えてくださいが通用するのは25歳くらいまでと自分の中では思っていて、それ以上の年齢の方だったら自分なりに学んでここは分かるけどここが分からないので教えてくださいと質問するのが筋かなと思っています。
少なくとも医療業界の専門用語や業務の流れを理解した上で基礎的な操作や処理ができる分かる状態で無ければ、業界未経験での転職は難しいだろうと考え年明けからコツコツ学んできました。
医療事務の仕事と言えば受付や案内・会計などの窓口業務を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は裏方の仕事もたくさんあります。
医療秘書・カルテ管理・医療情報管理・診療報酬請求業務・診療支援業務など様々な仕事があり、IT業界にいた自分には医療情報管理の仕事などはぜひ挑戦してみるべき案件の1つと考えており、実際に医療情報室関連の求人をピックアップし応募を予定しています。
それでも40歳を過ぎたオッサンが転職をするのは同じ業界内でも厳しいのが現実。ましてや全く経験の無い業界へ転職を目指すなど正気の沙汰とは思えないと言う方もいらっしゃいますが、資格を取得するに至るまでの勉強をし、どれだけ真剣に転職を考えているのかをキチンとアピールできれば心を動かして下さる担当者の方はきっとどこかにいると信じています。
新たな目標に向かって動き始めて半年が過ぎましたが、まだまだ道半ばであり社会福祉士の資格を取得できたとしてもそこからが勝負です。
残りの人生を全て仕事に賭けるくらいの勢いで突き進まなければいけなくなるでしょうけど、自身のツラい闘病生活の経験はきっと活かしていけるものと思っています。
ツラい闘病生活の経験を誰かを支えるために活かす事ができれば、誰かのために少しでも癒しを与えられる人になれるかも知れませんよね。