LiteSpeed Cacheは誰でも利用できる!

WordPressのキャッシュ系プラグインは数多くありますが、その中でも最近特に気になっているLiteSpeed Cacheプラグイン。「Apache」「Nginx」「Microsoft」に次ぐ第四のWebサーバーと呼ばれていている「LiteSpeed」上で動作するプラグインのため、ググってみると分かりますが、LiteSpeed Webサーバーを導入している下記のレンタルサーバーを使っている人しか使えないと、注意書きとして書かれている記事をよく目にします。


Mixhost
Jetboy
Futoka(フトカ)
カラフルボックス(ColorfulBox)
ConoHa WING


しかし自分が使っているレンタルサーバー会社のWebサーバーは「Nginx」ですが、このLiteSpeed Cacheプラグインを使っています。それはなぜかと言うとLiteSpeed Cacheプラグインの説明に気になる記述があった事から始まります。


QUIC.cloud CDN



QUIC.cloud CDN




LiteSpeed Cacheプラグインの説明には、General Features may be used by anyone with any web server (LiteSpeed, Apache, NGiNX, etc.).「一般的な機能は、任意のWebサーバー(LiteSpeed、Apache、NGiNXなど)を持つ人なら誰でも使用できます。」と書かれていますが、その後に、LiteSpeed Exclusive Features require OpenLiteSpeed, commercial LiteSpeed products, LiteSpeed-powered hosting, or the new QUIC.cloud CDN, now in beta. Why?「LiteSpeed独占機能には、現在ベータ版のOpenLiteSpeed、市販のLiteSpeed製品、LiteSpeedベースのホスティング、または新しいQUIC.cloud CDNが必要です。 どうして?」 と書かれてあります。



LiteSpeed Cache



LiteSpeed Cache CDN




そう、new QUIC.cloud CDNという部分が非常に気になったのでリンクをクリックし説明を読んでみる事にしました。するとベータ版のサービスではあるもののQUIC.cloudというCDNを使う事でLiteSpeed Cacheプラグインの機能をフルで使える事が判ったのです。メールアドレスとパスワードを登録して設定を行なえば無料で利用できますが、もちろんベータ版のサービスなので有料化されたりサービスが打ち切られたりするリスクはあります。それでも使えるものなら使ってみたい気持ちが優先して迷わず登録を行ないました。

LiteSpeed Cacheプラグインの設定方法についてはググるとたくさんの記事が出てきますので、ここでは省略させて頂きます。結論から言うと、現在利用しているレンタルサーバーの仕様上オブジェクトキャッシュ(Memcached/LSMCD/Redis)機能のみは使えませんでしたが、その他の機能はフルで使えました。

QUIC.cloud CDNの登録後の作業としては、DNS設定でCNAMEとしてCDNの設定を行なわなければいけない事と、設定が終わるとAPIキーを取得できるのですがLiteSpeed Cacheプラグインの高度なオプションを表示すると出て来るCDNという設定項目に登録したメールアドレスとAPIキーを入力し設定を保存する事でプラグインの全機能が利用可能になります。QUIC.cloud CDNの具体的な設定方法に関しては下記のドキュメント(英語)を読んでみてください。画面イメージは現在のものと少し違いますが説明内容は同じでした。


QUIC.cloud CDN Documentation (英文のみ)


DNSの設定変更が必要な事と全ての説明が英語のみである事から初心者向きではありません。英語が理解できる方やGoogle翻訳などを使って地道に作業できる方は、ぜひ使ってみる価値があるかと思います。また、Cloudflareとの連携利用が可能なため2つのCDNを利用できる不思議な体験も可能です。

Cloudflareを利用しない事も可能ですし、CDNで画像圧縮してオリジンサーバーからWebPの配信にも対応しています。CSSやJSの最適化はAutoptimizeなどのプラグインと機能が被る部分もありますので、現在利用しているプラグインを使うならLiteSpeed Cacheプラグインで被る機能は使わない、全ての機能を試すなら現在利用しているキャッシュ系プラグインを始め、機能が被るプラグインは利用せず、LiteSpeed Cacheプラグインを使うといった設定も必要になります。

初心者の方や設定が面倒な方には「WP Fastest Cache」プラグインをおススメします。


このブログは月額利用料金500円未満のいわゆる格安サーバーと言われるレンタルサーバーに設置していますが、ブロガーさんに人気のエックスサーバーや利用者の多いさくらのレンタルサーバと比べてもサクサク快適に動作しています。



完全にLiteSpeed Webサーバーの実力を知るまではいきませんが、LiteSpeed CacheプラグインとQUIC.cloud CDNを利用して疑似体験は充分に可能だと思います。このブログでも試していますが軽快に動作してくれています。興味のある方はぜひ使ってみる事をおススメします。
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