WordPressのプラグイン導入について

WordPressを使っている方が悩む事の1つにプラグインの導入が挙げられるかと思います。便利なプラグインが無料・有料を問わず多くあるので試してみたくなる気持ちも良く分かります。

そんな訳でプラグインの導入について今回は書いてみようと思います。



一般的にプラグインは5~15個が良いと紹介されているサイトが多くありますが、その理由としてサイトが重くなりGoogleの評価が下がるとかSEO効果が下がるとか多種多様な意見や議論が取り上げられています。

この記事を見つけて訪れて頂いた方に質問です。このサイトにアクセスしてみて体感した表示速度なども考慮して、いくつのプラグインを導入しているか分かりますか?


WordPress Plugins



正解は50個です!



サーバーもWordPressユーザーに人気のエックスサーバーなどのような高速で高機能なサーバーでは無く、月額500円未満の一般的な共有サーバーで運用しています。そこに50個ものプラグインを何も考えずに入れていたら重くて遅くて目も当てられない状態になっている事でしょう。

このサイトに導入されているプラグインのうち約1/3はセキュリティー関連で、残る2/3はアクセスして頂いたみなさんの使い勝手が良くなるものやAMP(Accelerated Mobile Pages)関連のものが導入されています。

それでもサクサク動作してくれているのには大きな理由が2つあります。



1.サーバーの設定を最適化する

ただWordPressをインストールしてプラグインを導入するだけでは動作が重くページの表示速度が遅くなってしまいます。WordPressを導入したらサーバー側のチューニングも併せて行うのが基本です。例えばphp.iniを編集してPHPプログラムの全体的な動作や環境を設定してあげるだとか、キャッシュプラグインを導入して設定を最適化するとか、他にもやるべき事ややれる事は多くあります。

このサイトを置いてあるサーバーはOPcacheを使えるのでキャッシュプラグインの最適化と競合したり悪さをしたりしないように工夫もしているし、必要に応じてフォントや外部接続が発生するプラグインに関してはPreconnectPreloadの設定をする、HTTPセキュリティヘッダーを導入して安全性を高めるだけで自然とSEO効果も上がります。

このサイトは宣伝や広告を目的とはしていないのでHTTPセキュリティヘッダーについては勉強を兼ねて導入していますが、下記のサイトにアクセスする事でそのサイトのセキュリティーレベル評価ができます。


Analyse your HTTP response headers

ちなみにこのサイトの評価はA+(最高基準)です。


Security Report Summary



2.クラウド系プラグインを導入する

どうしても導入したサーバー上で動作するプラグインは全体的な負荷がかかってくるので、サーバー自体の動作を重く遅くさせてしまう要因の1つになってしまいます。しかし近年では主流になりつつあるクラウドコンピューティング技術を導入し、処理にかかる動作を別のサーバー上で動作させるプラグインも増えてきています。

例えば画像圧縮などをWordPressが動作しているサーバーでは無く、外部にあるサーバー上で処理して圧縮された画像をプラグインが所定の位置に配置してくれるようなものなどがあります。

また、このサイトは日本でも愛用者の多い世界的な有名なCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)のCloudflareを使っています。セキュリティーが向上するだけでなくコンテンツをキャッシュさせる事によってレスポンスの高速化も期待できるため、WordPressが動作しているサーバーの負荷軽減にもなります。



WordPressのプラグインは本当に必要なものを最低限入れて使うのが最も良いと思いますが、自分のようにどうしてもいろいろ試してみたいとか何かしらの理由でどうしても数を減らせない方は、導入するプラグインをなるべくクラウド化したりサーバー側のチューニングをしたりする事で、思っている以上にサクサク動作してくれるようになります。

一番良く無いのは入れっ放しで何もしない事です。



このサイトは個人ブログでECサイトでも無ければアクセス数を獲得するために作っているものでは無いため緩い所もありますが、そこで実験を兼ねて試してみると思わぬ発見などもあって楽しいです。

プラグインは何個入れようが入れまいが、自分の表現したい作りたいサイトを生み出せるのがWordPressの良さであり楽しさだと思います。



ただ、お世話だけはシッカリしてあげましょう。
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